リード噛み切り


Mamaが時々行く犬用品ショップで、しゃれたリードを買ってきた。そのリードは白くて、女の子の三つ編みに編み上げた髪のようだった。「すごく安かったから、買っちゃった!」と、満面に笑みのMama。確かになかなか手触りもよく、お買い得のようである。早速、いつもコーディーをつないでいるリードを真新しい白いリードに変えてみた。心なしか、コーディーが喜んでいるように見えるから不思議だ。コーディーはリードでつないで柵をしているスペースで飼っているのだが、翌朝Mamaが家の扉を開けるとリードでつないであるはずのコーディーがしっぽを振って伏せていた。「おはよう、コーディー…あれ?」そこにコーディーがいることがおかしいと言う事に気づいたMamaは、恐る恐るリードの方に目をやった。そこには無残にも噛みちぎられたリードが…。一晩かけてコーディーが噛みちぎっていたようだ。昨日満面の笑みをたたえていたMamaが、見る見る般若の形相へと変わっていった。