大船団ダウンリバー in 木津川
October 2006
9月中旬、僕の携帯に嬉しいメールが。 「近いうちに、ダウンリバーを愉しみませんか?」 メールの主は、春先に木津川ダウンリバーをご一緒いただいたtahoeさん。速攻で、 「是非、行きましょう!」 と返信した。今回のフィールドも、お気軽・お手軽・お近くと三拍子そろった木津川と決定。
春には、強烈な向かい風で大変な思いをした木津川だけれど、今回はどんなダウンリバーになりますやら・・・。ワクワクしながら、いつものようにR163をひたすら東へと、アストロを走らせた。
今回の集合場所は、いつものゴール地点の泉大橋。ここに回送用の車を1台置いて、みんなでスタート地点の笠置へ向かおうと言う計画。いつものように、河原に降りてみる。朝の空気が、すがすがしい。堤防上の道路から河原への道には、ゲートが設置されて随時ゲートを締めると立て看板に書いてあった。このところ河原へごみの不法投棄が頻発しているらしく、不法投棄防止の為の措置だそうだ。以前は夕刻の決まった時間まで、ずっと開いていたのに・・・。確かにごみでひどい状態を、何度か目にした事がある。なんとも、悲しい状態だ。まさよしさんの車を他の車の通行に配慮し、邪魔にならない空き地に停めていざ笠置へ!
今回の参加者は、tahoeさん、息子さんのyuuji君、tahoeさんの友人○藤さん、まさよしさんご夫婦、まさよしさん奥さんの実の弟さん まーちゃんさんと愛犬のクロス君(チベタンテリア ♂)、そして僕とMama そして愛犬コーディ(ボーダーコリー ♂)と総勢8人+2匹。こんなに大人数でのダウンリバーは、はじめての経験。とにかく足を引っ張らないように、ご迷惑をお掛けしないようにしなければ。何度か下った事のある川なのでそれほどの不安は無いものの、超初心者の我が家は若干緊張気味。そんな飼い主を傍目にカヌーや川に慣れてきたコーディーは、嬉しくて尻尾をちぎれんばかりに振って 「早く行こう!」 って表情で僕を見つめる。
コーディーにせかされるように、ダウンリバーの準備。まさよしさんご夫婦のファルトも組みあがり、いよいよダウンリバーの始まり。
笠置からのスタートで僕たちにとって最初で最大の難所が、スタート直後の大きく左に曲がる瀬。瀬自体はたいしたレベルじゃないけれど、流れが右岸に集中しスタート直後のカヌーを右岸にもって行かれやすい。今日は数日前に降り続いた雨のせいで水量は今迄で一番おおく、流れも今まで出一番速い。緊張しながらの、テイクオフ。思い通りのルートで、思う通りにパスすることが出来た。ちょっとは、カヌーを操れるようになったのかな?
実はいつもより水量が多かったので、より左岸よりのチキンルートを通る事が出来たって事なんだけどね。(笑) 数日前の雨のお陰で殆ど漕がなくても、カヌーはどんどん進んで行く。時々見える川底が思ったよりも早く流れていくのを見て、水流の速さを実感。まるで木津川が、 「春には強風でいじめてごめんね。今日は楽させてあげるからね。」 ってプレゼントしてくれているよう。コース取りだけに集中できて、とっても面白かった。以前より確実に、思うようにカヌーを操れるようになってきた。Mamaとのコンビネーションも、よくなってきた。とても楽しくて、しょうがないくらい。そうなると、周りの景色も見えてくる。ふと見ると左岸に、朽ち果てそうなプラントが見えた。まるで東京ディズニーランドのビッグサンダー・マウンテンみたい。
クリックしてみて・・・

photo by tahoeさん
途中何度か、鮎釣りをしている人と遭遇。するとtahoeさんが真っ先に下って行って、釣り師のおじさんと挨拶を交わし、ルートを僕たちに教えてくれる。僕たちはtahoeさんの教えてくれたルートをトレースし、tahoeさんが和やかな雰囲気にしてくれている釣り師と挨拶を交わし無事通る事が出来きた。
Mamaが以前、青蓮寺湖で釣り師に対してトラウマが出来た時もtahoeさんはご一緒して頂いていて、その時のことやMamaが釣り師に必要以上に恐怖心を持っていることを知っていて色々と気遣って下さる。こんな気遣いがさらっとできるなんて、とても尊敬する。tahoeさん、本当にありがとう御座いました。こんなおやじになりたいって、思った。
春と比べると嘘みたいに良いコンディションで、ぐいぐい進んで行くうちにそろそろランチタイム。適当な河原を見つけて、そこでランチタイムにすることにした。今日のメニューは、カップ麺とMama特製のおにぎり弁当。自慢するわけじゃないけれど、Mamaのおにぎりはとびっきり美味い。塩加減、かたさ、大きさ、どれをとってもパーフェクト。でもここまでくるのに、約20年の歳月を費やしている。どこかで味わったことがあるな・・・と思い起こすと、小学校の頃の遠足や運動会で母親が作ってくれたおにぎりの味と同じだ。僕と結婚して僕の母と同じ台所に立つたびに、その味を知らず知らずのうちに引き継いでいたのかもしれない。
photo by tahoeさん

photo by tahoeさん
みんなそれぞれのランチを愉しんで、再び川へ。ランチタイム同様みんなそれぞれのスタンスで、ダウンリバーを愉しんでいる。皆さんそれぞれが良識をお持ちで、ある程度のカヌーの経験があるので出来る事かもしれない。こんな距離感が、とても心地よく感じた。時々皆さんのカヌーに寄って行って言葉を交わしたかと思うと、意識するではなく少し離れMamaとコーディーとの時間を満喫する。天気は穏やかで、流れは快適。本当に、ご機嫌なダウンリバーだ。僕たちの身の丈にあった、ちょうど良い川なのかもしれない。とは言うものの、相手は自然。いざと言うときの為の装備は、怠る事は出来ないけれど・・・。
見慣れた景色が、次から次へと現れては消えてゆく。その度に、少しずつ寂しい気持ちが湧き上がってくる。そう、確実にゴールへと近づいているのだ。ついにゴール地点の、泉大橋が見えてきた。
とその時、ハプニングが!
泉大橋下のテトラに、まさよしさんの奥さんがブローチング。それほど深刻な事態では無かったけれど、まーちゃんさんが救出へと向かった。もう少しで救出と言う所で、まーちゃんさんが沈!
幸い全員無事で事なきを得たが、油断できないなと実感した。笑い話に出来ただけ、ラッキーだったのかもしれない。

photo by tahoeさん
久しぶりのカヌーが、思いもしなかったほどの良いコンディション。素敵なお仲間に囲まれて、とっても良い休日を過ごす事が出来た。実はこの所仕事関係で肉体的にも精神的にもかなりタイトになっていたので、良い気分転換をすることが出来た。自然の中に身をおいてもんびり過ごす時間が、こんなにも自分にとって大切なものなんだって改めて感じた。次はどこの川に行こうか? それとも、どこかでゆっくりキャンプも良いかな? 泊りが無理なら、どこかにデイキャンプでも良いね! 自宅までの車中は、川の上にいるとき以上に話が弾んでいた。でも、少しすると静かに・・・。Mamaとコーディーが一瞬にして、爆睡していた。(笑)

photo by tahoeさん
2006/10/8