アダルトサイト? in 自然の森ファミリーオートキャンプ場 
August 2006
にーおー・じろじろの、学校行事や水泳の試合。少し忙しくなってきた、仕事のスケジュール。我が家のレベルを考えた、気候条件。色々な条件がかみ合わずに、長い間お泊りキャンプに行けていない。最後にマルシャル張ったのは、いつかな?考えてみると・・・、なんと1年6ヶ月の間お泊りキャンプから遠ざかっていた!僅か1泊だけれど、やっとキャンプに行けるチャンスが巡って来た。いつものお気に入りのキャンプ場に連絡を入れると、そのキャンプ場の常連さんで親しくさせて頂いている友人たちも大勢集結するとのこと。久しぶりの再会を楽しみにアストロに荷物を放り込むと、Mamaとコーディーとみんなの待つお山へと向かった。
我が家は1泊だけのキャンプだけれど、いつものお仲間は連泊。既にサイトも出来上がって、それぞれの時間を愉しんでおられる。早速、久しぶりのマルシャルを張って、サイト設営に取り掛かった。いくら山の上とはいえ、さすがに日中は暑い!水分補給に細心の注意を払って、やっとこさ我が家のサイトが完成。近くのサイトのお仲間に、再会の挨拶に。それにしても我が家を含め5家族がフランス製マルシャルのコットンテントを張っている景色は、なかなかなものだ。我が家も以前は、コールマンやスノーピークを愛用していたので、「マルシャル以外はテントにあらず!」なんて叫ぶつもりは毛頭無い。
ただ日本人ではなかなか出来ないような色使いや個性的な雰囲気は、観ているだけでも飽きる事は無い。それにオーナーさんたちのこだわりや、キャンプを愉しむスタイルがこれまた素敵なんです。また今回たまたま殆どの家族がお子様不参加と言う、アダルトなサイト。ちょうど我が家も今までの、“子供と一緒で、ある部分子供たちの想い出作りのための外遊び”と言うスタイルから、夫婦で愉しむ外遊びへとそのスタイルが変わりつつある。自然とお仲間たちとの話も、お子様向けの内容ではなく大人向け。ちょっとマジな話から、18禁の話まで。(笑)会っていない時間を埋めるのに、時間は要らなかった。
コーディーも大勢の人たちに頭を撫でてもらい、ご満悦の様子。少し日が傾いてくると木々の葉が太陽からの日差しを遮って、心地よい日陰をプレゼントしてくれた。そこにそよ風と言うもうひとつのプレゼントをもらったものだから、我が家のサイトは一転超快適空間へと変わった。今のテントを使うようになってから基本的にタープは使わないので、この空間は本当に嬉しい。持ってきたipodをサイドテーブルにセットして、暫くは木々の緑と青い空、そして爽やかなそよ風を愉しむ事にした。あっ、それとほんの少しの、ビールも愉しむ。最高!子供のこと、仕事の事、家庭の事、これからの人生の事・・・。いつもなかなかゆっくり考える事が出来ないテーマに付いて、なんとなくぼんやりと想いをめぐらせた。
キャサリンさんとの、再会

いつも素敵な、ベッカム&キャサリンサイト
Mamaとの会話も、愉しむ事が出来た。ついつい忙しさを言い訳に、いろいろな事に付いて話す機会が少なくなっていた。ここでは、お互いフラットは精神状態で話す事が出来る。とても貴重な事だ。そういえばここで知り合ったお仲間の全てが例外なく夫婦仲が良いのも、こんな自然からの贈り物のお陰なのかもしれない。
そろそろあたりも涼しくなって、そろそろ夕飯の用意に取り掛かる事にした。本日のメニューは、野菜と鶏の炭火焼。ずっと以前に買って使う機会に恵まれなかった、天然珪藻土削りだしの七輪のデビュー。卓上に置ける大きさで2人で、食べるにはちょうど良い大きさである。
あらかじめ串をうった鶏肉と、今回は京野菜を組み合わせてみた。万願寺獅子唐と伏見甘長。万願寺は色目も考えて、ほんの少しだけ赤も入れてみた。後はしゃきしゃきと歯ごたえの良い、エリンギーを数本。松茸もそうらしいがこのエリンギーも、その歯ごたえと香りを存分に楽しむ為に包丁で切るのではなく手で縦に裂いて七輪にのせた。このほうが繊維が切れずに残るので、独特の歯ごたえを堪能できるらしい。僕たち夫婦は2人ともそれほどお酒に強い方では無いので、甘口の白ワイン・マドンナを少しずつ愉しむ。ところがベッカムから差し入れてもらった自家製のキムチのお陰で、飲むピッチが急に上がった。このキムチが、目茶苦茶美味しい!
せんちゃんサイト

とらさんサイト
夕食後、バイヤー製コットの上で2人ともうたた寝を。気が付いたら、2時間くらい眠っていた。お隣のキャサリンサイトで皆さん集まって楽しくおしゃべりの様子だったので、僕たちも椅子を持って参加させて頂いた。久しぶりの仲間たちと楽しい会話、そして美味しいお酒でその日の夜はふけていった。
翌朝いつもより朝寝坊をして、ゆっくりと目覚める。朝食は昨日買ってきたパンと言う、お手軽&手抜きメニュー。朝食後Mamaとコーディーは、朝のお散歩へ。僕はテントに戻ってipodから流れてくるお気に入りの音楽を聴きながら、コットの上でごろり。こんな一見無駄なような時間が、本当はとっても大切なんだと妙に実感する。
Mamaとコーディーが帰ってきたところで、お仲間のサイトを訪問して廻った。小物の一つ一つまでが、とってもお洒落で素敵だ。僕たちも真似してみたいとは思うけれど、とてもとても彼らの様にはいかない。持って生まれた、感性という奴だろうか。少しは足りない感性を補えたらと、彼らのサイトで色々とヒントを貰っている。自分たちなりの愉しみ方を、探しているって所だろうか。でもその作業自体が、結構面白くて楽しい。街を歩いていても、「これキャンプに使えるな。」とか 「これうちのテントと色合いがよく合いそうだね。」とか考えてしまう。ちょっとした、病気に冒されているかのようだ。でもお気に入りのものに囲まれたお気に入りの空間で過ごすひと時・・・、とっても大切だと思うんですよね。
イサッチとあややさんサイト
そうこうしているうちにもう一夫婦が、デイキャンプで登場。先日購入したVWのキャンパーで、ガクちゃん夫婦がやってきた。実はガクちゃん、微熱があるのを押しての参加。久しぶりの再会がとても嬉しかったけど、無理はしないでね。キャンプ場オーナーの許可を得て、とらさんサイトまでVWを乗り入れることに。サイトまでの木々に覆われたまるで緑のトンネルをVWが進んでいる姿を見て、「まるで、トトロの世界やな。」って言った。まさにあの映画のワンシーを、観ているようだった。外装はオールペイントしたそうだが程度もよく、スカイブルーと白のツートーンがなんともお洒落でガクちゃんのセンスのよさを表しているようだ。もうひとつガクちゃんからのスペシャル企画として、みんなにかき氷が振舞われた。それも昔懐かしい、手回しで“シャーカ・シャーカ”と細かな氷が落ちてゆく本格的な機械を使ってのかき氷。いや〜、たまりません!VWキャンパーにかき氷の機械積んで走ったら、結構人気が出て “話題のかき氷屋さん” なんてなるかもしれませんね。あっここではそんなお金儲けの現実的な話は、やめておきましょうね。トトロの森のかき氷屋さんのほうが、ずっと素敵ですものね。
本当に久しぶりのキャンプ・・・、暫くぶりの仲間たちとの再会・・・、美味しいお酒と料理それに楽しい会話・・・。自分にとってキャンプで過ごす時間が、こんなに大切で貴重なものなんだと強く感じたことは今まで無かった。たとえ日帰りでもいい。たとえ近くの河川敷公園でもいい。時々は椅子と机を持ち出して、外で食事を愉しむのも良いだろう。そこに心許せる友人がいてくれたら、尚の事いいだろう。今回のアダルトサイトキャンプで、今まで感じなかったことを色々と感じ取る事が出来た。こんなスタイルのキャンプも、また心地よい。誰かが言ってたな、「アダルトサイトがシニアサイトになって、最後はメモリアルサイトになるんだろうな。」 みんなで爆笑したけれど、それぞれが歳を重ねても素敵にキャンプが出来たらって心の中で噛みしめているようだった。
もうひとつの、サプライズ。今回のキャンプで久しぶりに会った友人から、プレゼントを貰った。別に特別な記念日でも、誕生日でも無い。彼曰く 「街で買い物していたら、たまたま見つけたんだ。にっしゃんのカヌーと形も色も一緒だったから、思わずにっしゃんたちのこと思い出して買ったんだ。」凄く、嬉しかった。年に数回しか会わないのに、気に留めてくれて本当に嬉しい。こんな友人との出会いをくれたキャンプに感謝!僕は常々、人との出会いって偶然であり必然だと思っいる。これからも出会いと出会えた人との関係を、大切にしてゆきたい。
2006/8/14〜15