コーディーとお散歩 in 西宮ヨットハーバー
March 2005
何の予定もない、平日の休み。家でぼーっと、怠惰な休日を過ごそうと決め込んでいた。ところが、なんと暖かい陽気であることか。「スカッと快晴、お日様ありがとう!」とまでは行かないが、まずまずのお天気。やっと待ちわびた春の兆しを感じてじっとしていられなくなり、コーディーを連れてお出かけ。向かったのは、前から気になっていた、西宮ヨットハーバーへ。でも陽気につられてのこのこと動き出すなんて、土の中でじっと冬を耐えてきた虫や動物と同じってこと?「季節に敏感な、野趣あふれるナイスなおじさん」って事にしておこう…。
阪神高速湾岸線を順調にドライブして、無事目的地西宮ヨットハーバーに到着。(今回は時間も短いこともあって、アストロの車内がコーディーによって酸っぱい香りで満たされることは無かった。ほっ…)駐車場に車を止めて、お散歩の始まり。持つ人を確実に選ぶであろう素敵なクルーザーやヨットたちが整然と並んでいる。その横に、ひたすら長いウッドテラスのような岸壁。思いっきり非日常的な空間にどっぷり浸かって、なんだかリッチマンになったような気分でゆっくりと歩く。少し暖かさを感じる風も、とっても気持ちいい。もう少し潮の香りがしたら、、もっといいんだけど…。
この陽気に外に出てきたのは僕たちだけではない様で、保育園か幼稚園の子供たちが大勢訪れていた。岸壁の一段高いところには芝生公園があって、これまた気持ちがいい。こちらでは近くのお年寄りがお住まいになっている施設からだろうか、数名のお年寄りと若いお世話をしている方が来られていた。扇状に広がってその要の位置に若いお世話をしている方が一人、みんな扇の要のその人を見ている。何が始まるのかと見ていると、コーラスの練習が始まった。昭和の懐かしのメロディーを、一所懸命に歌っていた。車椅子の方も多くいらっしゃったが、どなたの顔もとっても生き生きとしていた。
死んだ親父がよく言っていた「年寄りと子供は、国の宝や。大事にせなあかん。」親父風に言うと、“国の宝”が一堂に会している。とってもいい光景だ。ますます、暖かく感じてきた。僕もこんな環境で余生を過ごせたら、どんなに良いだろうか。ちょっと、憧れてしまった…。
いつもお散歩での恒例となっているノーリードタイムだが、小さな子供やお年寄りそれに熱々カップルが数組散歩していたので今日は中止。コーディーにとっては残念だったろうけど、人間社会の中で一緒に暮らしていくのだからモラルやマナーはちゃんと守らないと。またの機会にね、コーディー!
と言う訳でリードをしっかり持ってのお散歩だが、結構広いんですよね。時間もお昼をまわった頃で、ちょっとお腹がすいてきた。ちょうど駐車場の向かいのマンションの1階に、カフェがあるのを来た時に見つけていた。行ってみるとお店の中にワンコが!おっ、ラッキー!ドッグカフェみたいだ。Mamaがお店に入って聞いてみると、テラスだとコーディーもOKとの事。暖かいのでテラスでも、全然問題なし。後で聞いてみると、店内へワンコを連れて入るには服を着せていることが条件だそうだ。毛の飛散の問題かな?そう言えば、ワンコ無しのお客さんも、多く来られていた。

イタリアン&カフェ バルカヴェーラ
\1,500のランチメニューを、オーダーした。前菜からボリューム満点、味もしっかりしている。「期待できるぞ」の思いを、最後まで裏切る事は無かった。味も量も、大満足!コーディーにも奮発して、250ccのミルクとクッキーをオーダーした。「あっ!」と言う間に、コーディー完食!家でミルクを飲ませることなど無いので知らなかったが、犬用の特別なミルクを飲んでいると言う。人間の飲むミルクとは、全く違うそうだ。なんと贅沢な野郎ども、あっ失礼!犬たちだろうか。ここに来ることがあったら、また寄ってみよう。
店の名は、イタリアン&カフェ バルカヴェーラ

おいおい、味わって食べてくれよ!

味・ボリューム共に、大満足!
春を思わせる陽気のお陰で、ぽかぽかと暖かいお散歩を愉しむことが出来た。ドッグカフェでお隣同士になったご夫婦も、とっても感じの好い方だった。ほんの少しの時間のほんの少しの会話だったけれど、楽しい時間を過ごすことが出来た。連れておられたチワワくんと、コーディーも愉しいひと時を過ごさせてもらった。ヨットハーバーでは、元気いっぱいに駆け回る子供たち、とってもいい顔をしてコーラスの練習をされていたおじいさん・おばあさん、寄り添いながらゆっくりと歩いていた恋人たち…。ここに来たお陰で、気持ちまでぽかぽかととっても暖かくなれた様な気がした。

「カヌーの次は、これね!」なんて、簡単に言うなよ…。
2005/3/9