ふたりでデイキャン in 自然の森ファミリーオートキャンプ場 
July 2004
7月と言えば、水泳のトップシーズン。いろんな大会が、目白押し。このところ調子の良い日本水泳陣、アテネでの活躍が期待される。そんな好調・日本水泳陣のピラミッドの超底辺あたりではあるが、我が家のにーおー・じろじろも未来を夢見るスイマーだ。我が家にとってめったに無い連休を涼しいキャンプ場で過ごそうと誘ってみると、試合前なので練習を優先したいとの返事。25年ほど前、高校の水泳部に所属していた頃、サボることしか頭に無かった自分をちょと恥ずかしく思い、一生懸命になっている我が子の姿をちょっと誇らしく思った。にーおー・じろじろをおいて、Mamaとお泊りキャンプと言う訳にも行かないので、今回は初のMamaとふたりでデイキャンプということになった。上の写真は、神さんサイトにスノーピークチェアーとテーブルを持って乱入直後の一枚だ。少し判りにくいかも知れないが、連泊の神さん今回はスクエアータープにバイヤーのフォールディングコット、そしてコットを覆うように蚊帳というセッティングである。テントは無し!こんなキャンプスタイルがあるなんて!お会いするたびに、目からうろこである。
今回のデイキャンプには目的がいくつかある。そのうちのひとつが、壮絶!流しそうめん大会である。このところお世話になりっぱなしの、いつものメンバー(神さん、ベッカム & キャサリンさん、せんちゃんファミリー、つるさんファミリー、口元さんご夫妻)が一堂に会しての、流しそうめん。実は数日前に自然の森ファミリーオートキャンプ場の山のおじさんからキャサリンに「流しそうめんやろか!セットしとくわ!」と連絡があったそうで、我が家もお誘いを受けたというわけである。こういう場面で力を発揮するのは、お子様たちだ。どのファミリーのママも、「家ではこんなに食べないのに!」とか「いったいどれだけ食べるの?」と、嬉しい悲鳴。一通りお子様方のお腹がそうめんでいっぱいになった頃、いよいよ大人組の登場。お子様の予想外の食欲に、そうめんが足らなくなり慌てて追加で茹でる。余程慌てていたのだろう、この日のそうめんはアルデンテだった。(歯ごたえ、満点!)何はともあれ、少々食べ過ぎの壮絶!流しそうめん大会は、流血!流しそうめん大会になることは無く、無事終了した。いささか酔っていた事もあり、落ちこぼれたそうめんの後片付けを皆さんにお任せしてしまった…。お手伝いせずに申し訳ありませんでした。
流しそうめん大会の始まる前に、Mamaと神さんサイトへとお邪魔した。そこですぐ下のサイトに陣取っていた、ベッカム & キャサリンさんと合流。デイキャンプの目的のもうひとつである、マルシャルのテントについていろいろ教えていただいた。収納方法や、寒い時期の楽しみなど。
我が家のにーおーは中学三年生、世間で言うところの受験生である。Mamaも私も、「○○高校を目指しなさい!」なんて一言もいったことが無い。あまりそういう事に、興味がないほうかもしれない。ところがどうしたことか、当の本人が妙にやる気になっている。自分のやりたいことから、志望校を絞っているようだ。
本気になっているにーおーを、じっと見守ってやろう。彼の邪魔は出来ないので、来年の春まではキャンプの回数も少なくなるだろう。少し寂しく思っていた。でも、今回初めてMamaふたりでデイキャンプに訪れて、神さんやベッカム & キャサリンさんたちと大人の話をじっくりして、こんなのもいいなーって思った。いわゆる、焚き火トークってやつで皆さん大人の話をされるのでしょうが、いつも早く寝てしまうのであまり経験が無かったもので…。自分が経験したことも無いことを、聞かせてもらえてとても楽しかったし、良い勉強になった。デイキャンプという事を忘れて、ついついワインの量が増えていった。
暗くなる前に、車を運転して帰らなければならない。キャンプ場を後にする予定の、4時間前にはアルコールの摂取を中止!ジュースに、ウーロン茶をせっせとがぶ飲みする。汗と一緒にアルコールを、体内から懸命に追い出す。キャンプ場内を散歩しては、またウーロン茶をがぶ飲み。本当はもう少し心地よい時間を過ごしたいけれど、運転は同乗者や周りの人たちの命を預かる行為、万が一があってはならない。念のため、予定時間を少しずらして帰路に着いた。キャンプ場を後にする直前、キャサリンから指摘を受ける。「にっしゃん、今回の大きな目的忘れてない?」
一番の目的…?あっ、大変なことを忘れてた!長年この自然の森ファミリーオートキャンプ場をこよなく愛し、ここに集うゲストをこよなく愛した山のおじさんが、近く引退される。初めてキャンプにきた時、テントの収納方法を手取り足取り教えてくれた。タープの張り方、収納方法も教えてもらった。手作りのパンを、食べさせてくれた。先生のような人だ。Mamaとキャサリンと三人で、おじさんを探した。水場で作業するおじさんを見つけた。Mamaとふたりで、お礼を言った。簡単な言葉だったし、時間もわずかだった。でも、なんだかそれで十分だった。これからの、おじさんに幸多からん事を!
子供たちを連れてのキャンプで、おじさんにいろんなことを教わった。そのおじさんが、能勢のお山を去る。ちょうど私たちのキャンプスタイルも、変わろうとしているのかもしれない。子供たちのためのキャンプから、Mamaと私のためのキャンプへ…。今日子供抜きで大人の方たちといろいろ話が出来て、凄く静かで、落ち着いたキャンプだと感じた。街では出来ない、夫婦としての、父と母としての、人生のパートナーとしての、そして男と女としての会話が楽しめるような気がした。
凄く静かで、落ち着いたと言うのは、皆さんお酒の量がほどほどまでの状態であり、ある域を越えると大人のキャンプは絶対無理!賑やかで、愉快な宴会場に瞬時に変わる。もちろん周りのゲストに迷惑をおかけするような事は、決してありません。でも、そう考えるとこれもまた、大人のキャンプなのかもしれない。
なにはともあれ、愉快な仲間とのひと時は…、最高!
2004/7/18